結局会社へは電車で行く事にして、最寄り駅発車30分前に家を出てひたすら歩いた。
黙々と歩いて駅に着いた頃だっただろうか、旦那からメールがきた。
旦那「今どこにいるんだ?迎えに来ると言ったのに」
なる「んなもん知るか。もう駅だわ!」
旦那「これから駅に迎えに行くから」
なる「もう電車に乗ってますから」
そんな短文のメールやりとりした。

仕事してる時…その時だけが余計な事考えずに済む時…だった。
ある事が発覚しなければ。
ずっと体調不良だった助産婦さんが久々に会社に顔を出した。
その人は決まった週の水曜日に赤ちゃん相談室で皆の相談にのっている人だ。
水曜日なので、なるは休み。
だから話した事はないのだ。
そしてその人が「どうも!」と同僚N(以前日記に登場した事あったと思うが、これがバカな人間なのだ)にも声をかけた。
何か話していてふと助産婦さんが言った。
「予定日はいつだっけ?」
Nは「え?え?」とごまかす。
多分、なるが近くにいる事…周りにはまだ報告してないから、ごまかしたのだろう。
そして助産婦さんを離れた所に連れて行き、話を再び始めた。
え!?こいつ妊娠したの??
なるはかなりショックだった。
そいつには負けたくなかったのだ。
結婚もなるよか遅いし、所詮バカだし。
そして何をもったいぶってるのか報告ないし。
助産婦さんとの話が終わってもそいつは何も言わなかった。
アホ上司から皆に報告するのを待つつもりなのか、詳細は知らないが。
Nが付近にいない時、なるは知ってるかな?と思われるある人に聞いてみた。
「ねぇ、Nっておめでたなの?」
「ええっ??そうなの?知らないよ」
その人も知らなかった。
じゃあ、報告はこれからか?
そんな事はどうでもいい。
なるはNが妊娠した…かも?というのがあまりにもショックだったのだ。
前にも書いたが、子供に関してはそいつに負けたくなかったし。
でもそれが本当なら、負けた…。
こういうのは勝敗じゃない、と後で友達に言われ、それは分かってるけど、やっぱ負けたくなかった。
それからなるはずっと心が晴れる事はなかった。
以前に比べ、子供の事は諦める…そう思う様に努力してきた。
だからそう思う前に比べたらショック度は7割…と言ったところだろうか。
それでもショックである事には変わらなかった。

旦那は今日休み。
いつもならなるは仕事が終わると旦那に連絡。
「6時37分の電車で帰るから駅まで迎えに来てね」と。
でも今日は連絡しなかった。
朝の事があってむかついていて、更にNの事があってショックやら怒りヽ(#`Д´)ノやらで、複雑な思いだったからだ。
一人になりたかったのだ。
会社の近くには海がある。
そこに行ってぼーっとしていようかとも思った。
水死も考えた。
でもとりあえず駅に向かい、電車に乗った。

最寄り駅に着き、電車を降りると旦那は迎えに来ていた。
でも気付かないふりをして、さっさと歩いた。
しばらくして電話がきて「迎えにきてるんだけど」と。
偉そうに言うな!!
黙って車に乗る。
「今朝はごめんな」
そう言うが、なるにはもうどうでもよかった。
今更謝られても、もう終わった事だし。
なるは思い切り無視していた。
「夕飯どうする?どっか買い物してく?」
こんな精神状態で飯なんか食えるか。
「適当に買っていってくださいよ」
「お前は?」
「いらん」
そのまま家に帰った。

なるは着替えると、すぐにPCの部屋へ。
友達がサインインしていて、メッセでずっと話していた。
その時もう…死にたくて仕方がなかった。
友達は「そんな事考えちゃだめ!」とか言ってくれた。
でもなるは物凄く凹んで、自分でもコントロール出来ない様な状態だった。
今思えば、よくリスカしようと思わなかったな、と。
夢諦め…まだ完全じゃないので、リスカをしたら赤ちゃんが無理…というのが頭に残っていたからかもしれない。

旦那と同じ家の中にいるのが限界だった。
なるは友達と(/_;)/~~すると、電源を切り、着替えた。
「どこ行くの?」
そう言う旦那を無視して、なるは家を出た。

とにかく気晴らしにどこか行きたかったのだ。
行く先は決まっていた。
県境に大きな橋が架かっている。
そこへ行こうと車を走らせた。
家から車で30分…もうちょっとかかるかな。
橋を渡って過ぎた所に駐車場があり、そこに車を停めて橋を歩いた。
そう…飛び降りようと思ったのだ。
金網が張ってあったりして、なかなかポイントが見つからない。
ここなら…という所を見つけ、ふと下を覗き込んだ。
当然ながら真っ暗で全然見えない。
下が見えないのはいいのか?悪いのか?
結局やめた。
車に戻り、友達にメールをした。
二人にメールしたのだが、二人とも「だめだよ!」と言ってた。
その後ずーっと車の中で過ごしていた。
チャットしたり、ぼーっとしたり。

家にいる時、なるは旦那の携帯にメールした。
Nの妊娠疑惑の事、水死しようと思った事、などなど。
旦那はだいぶ経ってからメールに気付き、返事を送ってきた。
「今メール見た。今どこにいるんだ?お前の思いを分かってはあげられないが心配だ。変な事考えずに早く帰って来い」
お前の言いなりになってたまるか!ばーか!
なるは返事を送らなかった。

家を出て2〜3時間経っただろうか。
明日も仕事だし、そろそろ帰ろうか…そう思った。
情けない。決行できないなんて。
中途半端な気持ちのまま、家に帰った。
旦那は「おかえり」だけ言ったが、勿論無視。
帰ってきてもしばらく眠くならず、PCや携帯をかまう。
友達に「今帰ってきた」とメールする。
「良かった」そう言ってくれた友達。
更にPCにも他の友達からメールが来ていて、嬉しくて泣いてしまった。

情けない…。
死にきれない。

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